増田からVTuberが生まれた日

6月9日の朝、はてブを眺めているとホッテントリに見知らぬ増田が1件あった。VTuberの話……?

あぁ、[VTuber増田]*1か。こんます〜🪓
いや、えっと……増田あのに……? 

anond.hatelabo.jp

 

へー……えっモデルあるの?

お披露目配信???

 

www.youtube.com

 

(殺伐とした子が出てくるかと思った)
(手斧のワッペン可愛いな……)
(インナーカラー クールじゃん……)

(………)

 

「マジか。すげえな……」

日曜の午前、溜まったタスク諸々をこなしていた筈の俺はその配信を見たきり、頭から離れなくなり、ついには動けなくなった。

 

俺は増田から偶発的に生まれる文章や創作物が好きだ。これは、うまく例えられない。薄暑の正午、こじんまりとした丸石の河原を歩いていると、稀に素晴らしい丸みのある石と出会うことがあるだろう。……それがどうしたという話だが、それが俺は好きだ。

 

増田からVTuberが誕生した今回も、その一端を感じられて良かった。話を戻すと、増田がVTuberをしたら〜という創作は過去にいくつかある。

anond.hatelabo.jpanond.hatelabo.jp

axkotomum.hatenablog.com


他には小島アジコ先生が過去に擬人化した漫画を描いていたりする。イェツィラー

orangestar.hatenadiary.jp

 

今回生まれた増田あのにさんにもその片鱗がある。加えて、あのにさん(または作者の顕なめ氏)の場合は「モデル利用によって誰でも"増田あのに"を名乗れる」という、ガワを用いた匿名性確保も提唱している。増田っぽい。

 

匿名と遍在が2大テーマらしい。(お披露目配信 6:15~)

 

増田を読み漁っている自分にとって、この創作の火が消えずにいた事には驚いたし、そんな人間が居るらしいというのが変に嬉しかった。なんだか不思議な、それでいて引き込まれる魅力があった。

 

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エモーショナルな気持ちが綴られる時、大体読む側はスクロールバーを掴み、振り下ろす。俺が増田を読むときはそうしているからだ。

 

そんな訳で正直に書くと、増田あのにちゃん、かわいいよな。手斧で攻撃してくる目つきと口の悪い子が出てくるかと思ってたからギャップでやられたのかもしれない。こんな子が底の見えぬ河川*2から出てくるとは思わないでしょ。普通に考えて。

 

日曜朝に動けなくなったのはしみじみ感慨深くしているのでなく、(あのにちゃん、なんか可愛かったな……お披露目もう一回見るか……)って思って作業が止まってただけ。「すげえな……(めっちゃ可愛いんだけど)」ってだけ。深刻そうに書くなカス。

 

まぁとにかくVTuberのモデルが生まれたことは嬉しかったし、そこに偽りはない。だから俺はお礼をすることにした。

 

先に伝えておくとブコメを付ける事はお礼になるとは限らない。増田では、増田達はブクマカが嫌いだ。文脈関係なく文章だけをヒョイと取り上げ、評論か大喜利かましていく存在だからだ。だから俺も増田と話がしたい時はブコメじゃなくて増田を書く。郷に入っては郷に従うべきだ。あと……ここだけの話、はてなスターは換金できない。

 

俺はVTuberに喜んでほしいんだから、ファンアートを描くことにした。そうと決まったからにゃ、描きますわよ!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

カチッ……カチッ……

 

ツカカカカカカカカ

 

オアアアアアアアアアアアアアアア

 

フンッ

 

実質はてな匿名ダイアリーの二次創作になってしまった節があるが、元がそうなので別にいいだろう。

 

インプレッションを気にしない二次創作は久々だった。いいねではなく、一人へ礼を伝えるために描く。初心に戻るような気分で筆も進んだ。モデル作って良かったなと思えてもらえたら、もうそれでいい。あとは、チャンネル登録しとくか。

 

後日のゲーム配信。可愛い。

 

そんな訳で俺は増田ブクマをするだけではいられない人間になってしまった。

好きな丸石を拾った時点では、まだスタートラインなのだ。